村人たちはずっと見送ってくれていた。
何度振り返っても、そこには手を振るダリウたちの姿があった。
何度かステラたちの声も聞こえた。名残惜しそうなその様子に、サリナは後ろ髪を引かれる思いだった。

「負けるんじゃないわよ、サリナ。悪いやつなんてちゃちゃっとやっつけておいで。
それで、またお泊りしようよ。待ってるからさ」


第105話