「あの、アリスさんとは、どういう……・?」
「ああ、そうか、すまなかった。きちんと紹介していなかったな」
そう言って、クレメンテはアリスを呼んだ。やや嫌がりながら、アリスはクレメンテの隣に立つ。
「これはアリシエル。アリシエル・フォン・アルシエラ。ややこしい名だが、私の娘だ」
「え……えええええーーーーーー!?!?」
見事に声を揃え、サリナたちの今日一番の驚きの声が、金剛城中に響き渡った。
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第111話
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