今、サリナたち4人は強者ひしめく噴水広場にいた。
どう見ても奉納式に出席する栄誉よりも
副賞の100万ギルを狙っている者ばかりだった。
広場にたちこめた熱気がそれを物語っていた。サリナたちも完全にそっちの部類だった。





「弾けろ! 俺のアシミレイト!」
 少年の声と共に、背後で紺碧の膨大な光が突如生まれた。
サリナは思わず足を止めて振り返った。
見慣れたマナの光。
色だけが、彼女の見たことの無いものだった。






第19話