「カイン、少しばかりダメージを与えないと、動きは止まりませんね」
「お? ああ、そうだな――え、おいおい」

 うっかり返事をして、カインはやや後悔した。セリオルがリストレインを構えたからだった。
彼としては出来るだけ傷の少ない状態に留めておきたかった。
「渦巻け、私のアシミレイト!」





「最低限に留めてくれよ!」
「わかっていますよ」



第24話