「実に素晴らしい。素晴らしい研究者だよ、君は!」
頬を紅潮させすらして、クリストフは興奮した口調だった。
フェリオはその様子にぽかんとしてしまった。
隣りでサリナも同じ顔をしていた。
「うちのサリナさんだって負けてはいなくてよ」
冷静そうに見えたカルラも、サリナのことをうっとりと夢見るような瞳で語った。
第35話