今度こそ、本当にサリナは答えに詰まってしまった。
隠すほどのことではなかったが、恥ずかしさから隠したかった。
しかし他に適当な答えが見つからなかった。
答えないサリナに、女性が首を傾げる。
顔に血が上るのを感じながら、サリナは答えた。

「あの、私、その、寝ていたみたいで……」
「……え?」


第44話