この幼い少年は、自分を助けに来てくれたアルトを救出しようと、必死だった。
クロイスがティムの肩に手を置く。少年はクロイスを見上げた。
弓を構えたクロイスはティムを見てはいなかったが、ティムの目には頼もしく映った。




「クポポ〜〜! お待たせクポ〜!」
 光の中からモーグリが2体、空中を転がるようにして飛び出した。
そのまま宙に浮いて制止し、敬礼のような姿勢をとる。
「おいおいおい。なんだよありゃあ。趣味わりいなおい」
「造形美のかけらも無い魔物だな……見るだけでうんざりする」
「3人とも、お待たせしました。遅くなって申し訳ありません」
 モーグリに続いて光の中から現れたのは、心強い仲間たちだった。
カイン、フェリオ、セリオルの3人である。


第47話