「よお、これでいいか? フェリオ」
 一時的に動きを止めた魔物に片足を載せて、兄がフェリオに顔を向けた。
サリナ、クロイス、アーネスも同様だった。
 その得意そうな顔に、フェリオは小さく溜め息をついた。
そしてにやりと笑い、銀灰の魔法銃の狙いを定めた。

「ほんと、頼りになるよ」








第65話