「……シスララ」
「はい、お父様」
 彼の娘は、その両手に木製の盆を持っていた。
そしてその上に、不思議な光沢を放つ純白の金属で出来た、髪留めらしきものがあった。

「シスララ!」
「こんばんは、アーネスさん。お久しぶりです」



第67話