紫紺色の光。幻獣特有の、神々しく力強い光だ。
雷の幻獣であることを現す、紫電の光。



「さて、ではお前たちの力を見せてもらおうか」
 ラムウは突如、そう言った。セリオルが交渉しようと口を開きかけた、その一瞬前だった。
出鼻をくじかれ、セリオルはかぶりを振った。後ろでユーヴの3人が嘆くように溜め息をつく。
「やはり、そうなりますか」


第86話