「私は、今日ここに、誓おうと思う。アクアボルトとアイユーヴ、
分裂したふたつのユーヴ族が再びひとつとなることを、雷帝ラムウと、御使いたちの前で!」
 その宣言は、木霊を伴って響き渡った。
 静まり返った広場。そこに、ひとつの拍手が生まれた。
その主を、サンクは見た。シモンだった。
 拍手は徐々に広がった。やがてそれは、広場全体を包み込む喝采となった。人々は自らに誓った。







第91話