幻獣たちはクリスタルの中から、セリオル・ラックスターのことを観察していた。
セリオル・ラックスターとフェリオ・スピンフォワード。
ふたりがたったひと晩で造り上げた装置は、製作者たちによって
マナ・シンセサイザーと命名された。

クロイスは矢筒を背中から下ろして観察した。
底にマナストーンボックスが取り付けられている。
金属製の箱は無骨なつくりだったが、クロイスは自分にもマナを扱った攻撃が可能になったことが嬉しく、
その箱が宝石であるかのように思えた。
◇
何度も何度も、サリナは頷いた。嗚咽の中に感謝の言葉が混じった。
「落ち着いたら、話を聞かせて。今日じゃなくてもいいよ。
サリナの悩みが解決するように、私も力になりたい。
フェルレル教室は、皆サリナの味方だからね。私が1番の味方だけど」
サリナは顔を上げた。カミーラは微笑んでいた。
この学院でこの少女と出会えたことを、サリナは感謝した。心が救われる思いだった。

第37話