彼女は横目でちらりとフェリオを伺った。
黙々と料理を口へ運んでいる――と、
彼は自分を見つめるサリナに気づいた。目が合う。
「ん、どうした?」
「なな、なんでもないっ」

慌てる必要は無いはずなのに、サリナははたから見てもわかるほど慌てて、
顔と手をフォーに戻した。箸で麺を挟み、口へ運ぶ。味がわからない。
なぜか速くなる鼓動にどぎまぎしながら、サリナは考えていた。
フェリオは、どうだったんだろう。
これまでに、女の子と付き合ったことはあるのだろうか……。
◇
「ゼノアが例の、ブラッド・レディバグを飛ばしてる可能性もあるしな。急がねえと。カジノのためにも」

「カジノのためって何だよ」
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第74話
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